AIはartificial intelligenceの略で日本語では人工知能と呼ばれます。
世間一般にAIに取って代わられる職業の筆頭格が事務職だと言われています。
今日はそんなAIついて今時点での私の考えを話していきたいと思います。
まずAIは人間を超えるか?
という話ですがこれは超えるでしょう。
人間は所詮は生体デバイスのひとつであって物理的にも能力的にも限界があるからです。
我々は移動においては飛行機や車にはかないませんし
計算においてはコンピューターにかないません。
今まではそうしたデバイスが外部にあったものが
だんだんと人間寄りになってきたのが今のAI問題の本質ではないかと思います。
人間寄りというのはつまり脳に近くなっているということで
今までは人間の脳でしかできなかったことがAIでできるようになってきました。
さらに脳に電極を刺してどうこうという話がすぐそこまで来ています。
次にAIが仕事を奪うのは事務職からか?という話ですが
これはコストの問題ととらえるのが簡単な気がします。
今よりAIの方がコストがかかれば人間がそのままやるし
人間よりもAIの方がコストが安ければAIがやるといった具合です。
AIが人間に置き換わっていくのは
今まで人間が感覚や経験で処理していた仕事からではないかと思っています。
現にAIの登場によりマーケティングの世界や絵の世界では
徐々にAIが幅を利かせてきています。
マーケティングなどはビッグデータを活用してAIで判断する
というのが一般的になってくるでしょうし
絵の世界はお気に入りの絵師のデータを入力していって
自分好みの絵を出力してくれる世界が近づいています。
こういった仕事は専門性が高かったりオリジナリティが高いためコストがかかります。
AIにやってもらった方が簡単になったり安くなったりするわけです。
医師の画像診断や弁護士の訴訟判断なんかもAIに置き換わっていく気がします。
一方で事務仕事のコストがAIのコストを上回ることはないと思うので
そういう意味でも事務がAIに代わられるのはまだまだ先のような気がします。
今後AIと人間はどのようになっていくのでしょうか。
このAIの行き先を占う上で将棋界で起きた出来事が参考になると思っています。
私は趣味で将棋をやっていることもあって
将棋界における人間とAIの戦いをリアルタイムでみていました。
将棋は複雑なゲームなのでAIが人間に勝つにはもうしばらくかかるだろうと言われていました。
そこでその過程をイベントしてみようと企画したのが今のニコニコ動画です。
初めはプロ棋士に勝てなかったAIが徐々にプロ棋士に勝ち越して行き
最終的に名人を完封したところでAIと人間の勝負づけは終わりました。
では将棋界は無くなったのか?
そんなことはありません。
藤井聡太という超新星が現れたおかげもありますが将棋界は活況です。
佐藤名人(当時)を破った将棋ソフト「ponanza」の作者山本氏は
プロ棋士が初めて将棋ソフトに負けた時、プロ棋士側はお通夜状態だったと述べています。
棋士の多くはプロ棋界は終わったと思ったのではないでしょうか。
しかし現実はそこから棋士とAIが手を取り合って
今では棋士はAIを使って研究し、見る人は評価値というAIの判断を見ながら
観戦するという世界になっています。
AIが人間を駆逐するターミネーターの世界か
手を取り合って前へ進む将棋界のような世界か
できれば後者の未来であって欲しいものです。