資格試験の目的は
「その資格が求める法律事務を処理する能力があるかどうかを測る」
ことにあります。
言い換えれば
「資格をみればその人の事務処理能力が分かる」
ということになります。
資格試験の勉強をしていて思うのは
資格試験の勉強のプロセスが実に、実務における事務処理のプロセスと
似ているということです。
例えば資格試験ではまず簡単な問題と難問をふるい分ける作業が必要となります。
難問に時間を取られて易問を解く時間が無くなるというのは
資格試験ではもっとも避けなければならないことです。
実務においてもまずは簡単に処理できるものから手を付けることが重要です。
いわゆる仕事の遅い人というのは時間のかかる作業から始めて時間を取られて
簡単な仕事を後回しにして結果何もできないという事態に陥りがちです。
締め切りも重要な観点です。
実務において締め切りというものは厳守です。
締め切りより先に出すことは許されますが締め切りを過ぎて出すことは許されません。
資格試験においては時間制限という締め切りと戦うことになります。
試験日という最終的な時間制限はもちろんですが、
問題ごとの締め切りも設定し、その配分の中でやりくりするというスキルが必要となります。
もちろん想定とは違う場面にも出くわしますし、
そんな場合は他のところから時間を融通するという対応力が求められます。
また資格試験は国語力を問う試験でもあります。
普通に読んでいればまず読み切れない量の文章を
テンポよく要点を掴んで読むといった作業が必要になってきます。
そのためにはその文章を効率よく読むための
最低限の知識は抑えておく必要があります。
資格試験は資格を取得するための試験ですが
その過程を通じて一定の事務処理能力を身につけることができます。
事務のスキルを向上したいなと思っている人は
まずは宅建の資格取得など目指してみるのはいかがでしょうか。
(資格学校の回し者ではないですよ(笑))